400年以上前、神山右仲という人物が浅瀬石川の川辺に生えている葦原に傷ついた1羽の鶴を見つけました。
鶴は湯浴びを続け7日後に回復し飛び立った事から不思議に思い、近づいてみると源泉が湧き出るのを見つけたと伝えられています。
以来、「鶴泉」や「鶴羽立」などと称され湯治客で賑わうようになりました。
1624年には花山院忠長(江戸時代に津軽に配された京都の公家)が入湯。その効用に絶賛し、温もりも長く保つ特徴から温湯と名づけたと言います。
江戸時代後期1817年に書かれたとされる“温泉番付”(日本を東と西にエリアを分けて相撲の番付風に格付けされたもの)では、温湯温泉は東エリアの前頭(*1)にランクインしています。
温湯温泉の歴史の古さと、昔から愛されていた事がわかります。
浅瀬石川上流側の沖浦からの引湯管を設置して昭和8年に開湯しました。
落合温泉郷は、ゆるやかに流れる浅瀬石川をはさみ、板留温泉郷と向かい合っています。
山裾に立ち並ぶひとかたまりの温泉宿は、黒石の奥座敷と呼ばれています。
昔、花山院忠長という人物が上流に湯の湧く場所があると聞いてこの地を訪れましたが、川の水と湯が混流して入湯できなかったと言われています。
村人が板を集め、川の水を留めて湯に入った事が伝わり、その伝承から板留温泉と呼ばれるようになりました。
天文年間の津軽道中譚には既に温泉の記述が有ることから、それ以前の開湯であると考えられていますが開湯時期は不明です。
ブルーベリー親父と大女将の素朴な手作り料理が食べられるアットホームな宿。宿のセンスが細部にまで光る個性的な館内がどこを切り取っても絵になります。ヴィーガンやベジタリアンに対応したヘルシー料理も人気です。
黒石温泉郷の中でも一番山深くに位置する青荷温泉は別名 ランプの宿として知られています。
自然豊かな環境で、電気は一切使わず、たくさんのランプの光だけで過ごす空間は日常の喧騒を忘れると、人気が高い温泉宿です。